アラベスクで使う筋肉の鍛え方 | バレエが上達する練習方法
「アラベスク」は、バレエ漫画のタイトルとなったこともある、バレエを代表するポーズの1つです。
「唐草模様」という意味がありますが、上げた脚が唐草模様のような美しいラインを描くポーズです。
1.筋肉を総動員した美しいポーズ
アラベスクは、バレエの代表的なポーズと言っても過言ではない、美しいポーズです。
全身を伸ばしきった伸びやかなポーズですが、それだけに、全身の筋肉を総動員して形をキープすることが求められ、非常に難しいポーズでもあるのです。
どこか1ヵ所の腰や肩が斜めに傾いたり、筋肉がゆるんだりしただけで、全身のバランスが崩れて美しく見えなくなってしまいます。
理想は、上げている方の脚が90度以上上がり、頭から腰、背中、脚、つま先へと繋がるラインが、流れるような「アラベスク(唐草)模様」の形になることですが、最初からその形をキープするのはなかなか大変です。
まずは脚の高さを少し下げても良いので、全身を伸びやかに保ってバランス良く立つことを練習し、更に床にうつ伏せになった状態から上半身を起こしてキープするエクササイズなどを行い、徐々に筋力を付けて上達を目指していきましょう。
2.4種類のアラベスク
アラベスクには、大きく分けて4種類あります。
実はアラベスクの種類については、国や流派によって手の位置や方向などに違いがあり、それらを全部合わせると、23種類にも上ると言われます。
ここでは、一般的に日本のバレエ教室で指導されているものを紹介しましょう。
どのアラベスクも、片方の脚を後ろに上げる点では共通していますが、第1アラベスクは真横を向いて片足を上げ、軸足側の腕が前に伸ばされます。
第2アラベスクはこれとは逆に、軸足と反対側の腕が前になります。
そして第3アラベスクは、第2アラベスクのまま身体の向きをクルリと135度変えて、ななめを向いて軸足が客席側、前に伸ばした腕(つまり上げている脚側)が奥に来るようにしたポーズです。
第4アラベスクは第3アラベスクと同じポーズで、前に出す腕が軸足側になります(つまり、第1アラベスクの向きを135度変えたポーズ)。
どちらも、前に伸ばされた手の高さは目線の先くらいにし、「白鳥の湖」などの作品で役柄のための指示がある場合を除いては、頭の上まで上げたりはしません。
教室によっては、第1アラベスクの両腕を、奥側の腕を高くして前に伸ばしたポーズを「第3アラベスク」と呼んでいることもあります。
これはチェケッティ派という流派の第3アラベスクで、決して先生が間違っているわけではないので、もしこれが第3アラベスクと指導された時は、思い出してみてくださいね。
3.意外と難しいアラベスクの保ち方
アラベスクは、正しく行うのは意外と難しいポーズです。
理想的なアラベスクは、左右の腰やお腹は同じ高さに、軸足と上げている脚はターンアウトをキープして膝やつま先はしっかり横を向けた形です。
しかし、生まれつき股関節のターンアウトが完璧に真横まで開いている人は世界にもほとんどいないため、これを実現するのはプロのバレエダンサーでもなかなか大変な事です。
バレエ雑誌などにバレエコンクールの上位入賞者の写真がよく掲載されていますが、一見完璧にできているように見えるアラベスクの腰が外側に外れて、ほとんど横に脚を上げた「アラスゴンド」のような状態になっていたり、膝が下を向いて脚の裏が上を向いてしまっていることは、割とよくあります。
そのため、誰でも常に「正しく行うこと」を意識することが求められるポーズなのです。
レッスンの時に注意するのはもちろんのことですが、それ以外にも床に座って片足を後ろに伸ばした状態で脚全体の内側のストレッチをしたり、スプリッツなどの時にターンアウトを意識したり、リラックスタイムなどを利用して意識的にストレッチをするのもお勧めです。
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