バレエの手のポジションを美しく見せる方法
バレエの美しさを際立たせている要素のひとつとして、「手のポジション」があります。
白鳥を思わせるふんわりとたおやかな腕の形がなんとも魅力的ですよね。
今回は「手のポジション」と「その見せ方(魅せ方)」及び上達についてお話しましょう。
◎その1:手先の形は「きつねさん」
最初に手先の形を綺麗にととのえましょう。
バレエを習い始めた小さなお子様方にも教えている方法ですが、これを応用してみます。
両手とも、それぞれ影絵遊びの「きつねさん」の形にしてみて下さい。
中指、薬指を親指にくっつけた形ですよね。
次にこの中指、薬指を親指からそっと離し、更に全体的にほっそりと見えるように指先を伸ばしていきます。
親指はなるべく手のひらにくっつけたほうが、よりたおやかな手に見えます。
最初の内は、「きつねさん」から形をととのえていくのを練習すると慣れていきますよ。
◎その2:手のポジションの種類
手のポジションは大きく分けて4つになります。
更に、この4つのポジションから派生したポジションも存在します。
バレエ上達のために、鏡を見ながら練習してみましょう。
その前に鏡の前に足をきちんと揃えて立ち、背筋をまっすぐに伸ばして首が前にでていないかどうかチェックしましょう。(※前述した手先の形も確認する)
綺麗な姿勢から綺麗な動きが生まれるのです。
1.アンバー
両腕で大きな卵型の円を作り、下におろした形です。
両方の手のひらが自分の顎の方に向いて、両足にくっつきすぎていない位置がベストです。
2.アンナバン
アンバーで作った卵型の円をキープさせながら、胸の前まで持ち上げていきます。
両方の手のひらを自分の胸の方に向けましょう。
3.アンオー
引き続き卵型の円をキープさせながら、頭の上に移動させる。
両手のひらが自分の脳天を向いているのがベストです。
4.アラセゴン
アンオーにした手を下ろし、左右に開く。
両手のひらが正面を向き、ひじと腕全体が丸みをおびているように見えるのが理想です。
ですが①~④の動きをするにあたり、更に美しく見せるコツがあります。
◎その3:アンバー、アンナバン・アンオーにおける綺麗な「卵型の円」とは?
アンバー、アンナバン・アンオー、の形に共通しているのはすべて「両腕で大きな卵型の円を作る」ということです。
また、アラセゴンの時は左右に開いた手が一直線にならず、丸みを帯びたものでなくてはいけません。
一見簡単ですが、これには様々な決まり事があります。
☆両肩は常に動かさない
両手のポジションが変わる過程で両肩が動いてしまうと、全体が歪み、見た目が美しくなくなってしまいます。
これは初心者の方によくありがちなのですが、腕の付け根が硬くなっているために、肩もつられてあがってしまうからなのです。
なので、普段から腕の付け根を柔らかくするために肩甲骨全体を上・後ろ・下・前の順番でゆっくりと何回も回す運動をしてあげると、だんだん強張った部位もほぐれて、手のポジションもやりやすくなるのでお勧めです。
話を元に戻しましょう。
最初のアンバーにした時に肩甲骨を下に向かってぐっと下ろし、鎖骨(デコルテ)が縮こまらないように左右に開きます。(※同時に首筋は真上に向かって伸ばす)
更に腋と胴の間には卵が一個入るくらいの隙間を作り、そうした上で両脇と両肘にぐっと力をいれます。(※そうすると腕の安定が良くなる上に、肘が曲がっていかない)
これが「綺麗な卵型の円を作る」秘訣です。
アンナバン・アンオーでも、この状態をキープしていくように練習してみましょう。
◎その4:アラセゴンをキープするコツ
4つの手のポジションの中で、唯一両手を開いた形のアラセゴンには苦戦する方が多いようです。
棒のような一直線な形になったり、手首がだらりと下がって綺麗に見えなかったり・・・
なにより、だんだん疲れて両腕が下がってくること。
これらの点を解消するために、まずイメージからはいりましょう。
☆「一直線」ではなく、「浅い半円」
アラセゴンは一直線ではなく、ゆるやかに丸みを帯びた「浅い半円」だというイメージを持ちましょう。
アンバー、アンオー、アラセゴンでもやりましたが、ここでも両脇と両肘にぐっと力をいれてあげると、肘が下がりにくくなります。
また、鎖骨を綺麗に開きながら両腕を左右にひっぱり、更に首筋を真上に伸ばすとより美しく見えます。
え?疲れて両腕が下がってきた?
そんな時は、両腕の「上側」ではなく、「下側」に力をいれてみましょう。
下から支えられ、キープしやすくなります。
如何でしょうか。
手のポジションを美しく見せるには、手のみならず肩甲骨や鎖骨といった部位も意識しなくてはいけないということです。
それらすべてを意識することで手を美しく見せる(魅せる)ことができ、バレエ上達の道へとつながっていくのでしょうね。
ゆっくり、のんびりと頑張りましょう。
まずは「きつねさん」からです。
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