バレエのグランフェッテが上達する練習方法
不朽の名作バレエ「白鳥の湖」、「海賊」で見られる「グランフェッテ」は、数あるバレエテクニックの中でも最も華やかな大技の一つです。
しかし、これを習得するには動きのプロセスを良く理解することが必要です。
身体の動きや骨盤の状態を考えながらやると、上達しやすくなります。
◎その1:まずはバーで練習 スタイルチェック編
いきなりセンターからではなく、バーで練習するのがお勧めです。
まずバーに左手でつかまり、右足前5番で立ちましょう。
骨盤(ちょうど下着のパンツをはいている箇所ですね)が前方に向かってまっすぐに向き、お尻が突出ていたり、上半身が前のめりになっていないかよくチェックして下さい。
バレエの基本姿勢は、「骨盤上にまっすぐに伸びた上半身」と「骨盤の下にまっすぐに伸びた
下半身」です。
◎その2:まずはバーで練習 動き&角度チェック編
「グランフェッテ」のメインの動きは、
1.左足をプリエすると同時に右足をドゥバン(前)に伸ばし(※右手も同時に前に伸ばしてアンナバン)
2.引き続き右足をアラセゴンに開き(※右手も同時にアラセゴン)
3.プリエにしている軸足(※この場合は左足ですね)の膝を伸ばしながらルルベアップ 同時に右足をパッセ(※つま先は瞬時に膝後ろから膝前に移動! もちろん右手も同時にアンナバン)
この①②③の繰り返しなのです。
が、ここにひとつ問題があります。
ほとんどの方々が、①②③の流れの中で、骨盤と足の角度がどんどんバラバラになっているのです。
角度?そんなのあるの?と思われている方々!もちろん大ありです。
①の時にまっすぐ90度に上げた足が ②の時には70度くらいに下がってしまうために
バランスが大きくくずれ、③になる頃には体勢が修復不可能になり
・・・最終的には回転に失敗してしまいます。
また、足を上げようとするあまりに、元来正面に向かってまっすぐな形になっているべきの
骨盤の形が歪んでしまい、この時点でかなり失敗している方が多いです。
正しいグランフェッテをするためには
「正しい姿勢と正しい骨盤の形を維持しながら」、「明確に90度の角度を保ち」、「①②③のプロセスを正確にやる」ことが、上達への道となります。
◎その3:まずはバーで練習 正しい回転編
「◎その1」と「◎その2」では、グランフェッテの基礎となる動きと角度を解説致しました。
いよいよメインの「回転」の説明になります。
が、ここで一言!
グランフェッテのみならず、「ピルエット」、「シェネ」など、他の回転する動きで共通することです。
「回転」する時は決して「回ろう」と思わない。
「回ろう」とすると、腕や足に余分な力が入りすぎ、倒れてしまう原因になります。
さて、突然ですが、おもちゃのコマを想像してみましょう。
コマはまっすぐに伸びた軸に対し、左右対称に開いた形をしています。
そう、丁度90度の角度を持っているのです。
これにほんの少しの力を加えることで、遠心力が生じ、ゆるぎなくまっすぐ立ちながら回ることができます。
グランフェッテもこれと同じで、「◎その2」で解説した「まっすぐな軸足」と「90度の角度をキープした①②③」を正しく行うと、余分な力を入れなくても遠心力で回転できる・・と、
いうことになります。
もうひとつ、重要なことがあります。
それは「一点を見つめる」こと。
厳密に言うと、回転している時は、「顔の正面の、更に中心をひたすらじっと見続ける」ことになります。
それはなぜか?
回転している時に、目が回らないようにするためです。(※ピルエットやシェネ、ピケターンといった、回転する動きすべてに応用できます)
ちょっと詳しく言うと、
☆最初のポジションの際、自分の目線のまっすぐ延長ラインをじっと見つめながら(※慣れていない方は、壁の模様や絵など、分かりやすいものを目印にすると良いです)①の動きをする
↓
☆同じ目線をキープしながら②の動きをする
↓
☆やはり目線をキープしながら、「まっすぐ上に立つ!」という思いを込めて③の動きをすると、遠心力が生じて回転するが、身体が半回転する瞬間ぎりぎりまで目線をキープさせ、完全に1回転すると同時に、また正面に目線を合わせる(※割と一瞬の出来事です)
↓
☆この手順を何回も繰り返して練習し、慣れたらセンターでチャレンジしてみる
以上になります。
如何でしょうか?
グランフェッテは、「力んで回る」よりも「角度と向きを大切にしながら、まっすぐに立つ」と考えたほうが成果があります。
また、バレエの動き全体の傾向として、こうした向きと角度が、かなりの重要ポイントになっています。
こうしたプロセスを大切にすることが、バレエ上達への道と言っても過言ではありません。
順序を大切に、頑張って練習して参りましょう。
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